塗装の磨き、どこの部分をどれ位磨くのか? 磨き=削るでは無い理由とは…
「塗装を磨いてキズを除去します!」とか「塗装を研磨してピカピカのボディーに!」など、私たちのカーケア業界では盛んに喧伝しております。その事をお客様にご説明する際によくご質問を頂くことがあります。それは、「塗装を削ったら薄くなるんじゃないの?」と言うことです。確かにナノレベルの精度で言えばその通りなのですが、、
ご安心下さいませ。一般的な塗装研磨(洗車キズを除去して美しい塗装にするレベル)の処理においては、お客様が想像されるよりも非常に緻密に僅かに塗装表面を細かく磨き整える程度なのです。
ちなみに、塗装の膜厚(鉄板から表面までの厚み)は
約 120ミクロン程度です。 ※メーカー・車種・カラー・個体差などはあります。
塗装研磨処理で磨く箇所はそのトップクリアー部分 約 40ミクロンの表面になります。
40ミクロンの厚みは、タバコを包むフィルムの 2〜3枚分程度の厚みになります。
実際に膜厚テスターという計測機器でボンネットを数箇所、計測した場合、125μ、118μ、122μ 等のように計測場所によって誤差が発生します。
その後、塗装研磨を行って同様に計測しても、誤差の範囲内でしか無く、1回の磨きで数ミクロン数字が減少する事はまず無い事が多いのです。
結論として、私たちカーケア専門店の塗装研磨においては(例外はあるかと思いますが、、)塗装研磨でクリアー層が削り取られて著しく減ってしまう心配は通常のケースでは少ないと考えて頂いて良いかと思います。
ただし、例外があり、極端な深い傷を塗装研磨で除去した場合の局部的なクリアー層の減少(最大で 約 30ミクロン程度)はございます。
また、最近では塗装研磨技術・機材・資材などの進歩により、更に塗装に負担を掛けず無駄な研磨を抑えつつ美しく仕上げる施工技術も広がりつつあり、更にお客様にはご安心頂ける環境になって来ております。
ただし、塗装に関する知識不足や最新技術の情報不足により必要以上に塗装を研磨してしまうケースも有るかと思われます。(意識・無意識にかかわらずですが、、)
「塗装鏡面処理」、「ポリッシング」、「ボディーコーティング」など、塗装研磨をともなうサービスをご利用の際は、信頼のおけるお店を慎重にお選び頂くことをお勧めいたします。
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