分厚いほど強い?! 本当は◯◯なコーティングの厚みの話し…

愛車のキレイを守るアイテムとして、ガラスコーティングを選択される際、コーティング層の厚みを考慮される事があるかと思います。ここでは、一般的な塗装の厚みとワックスやガラスコーティングの厚みとを比較してご説明させて頂きます。(ここでのワックスは一般的に市販されているモノ、ガラスコーティング剤は当社で取り扱っている商品とさせて頂きます。)

結論から言えば、塗装に対しては、ワックス、ガラスコーティングのいずれも非常に薄い、超薄膜です。

ガラスコーティングの膜厚を比較した棒グラフです。
・塗装クリアー層(30 μm) ・ワックス(10 μm) ・ガラスコーティング(0.1 μm)

まず、一般的な塗装の厚み(鉄板から表面までの距離)は約 120〜150 μm (タバコを包むフィルム 3〜4枚分程度)です。その塗装の上層部(トップコートクリアー層)が約 30〜40 μm(タバコのフィルム 1枚程度)という厚みです。
それに対して、ワックスは約 10 μm、ガラスコーティングは約 0.1 μm という超薄膜になります。
パンフレット等でコーティング層は板のようなイメージで表現されることがありますが、実際には非常に薄い超薄膜なのです。
一般的には、分厚いほど強く頑丈で、薄いと虚弱というイメージを持つかもしれませんが、ガラスコーティングは成分の分子が非常に強力に繋がった強靭な超薄膜を形成し(化学的にに安定した状態)、塗装表面を外的要因から保護しています。
逆にワックスはガラスコーティングと比較すると、化学的には不安定で太陽光の熱や紫外線からの影響を受けやすく、また酸化劣化しやすい成分で出来ています。(長持ちし難い)

【参考資料】※ガラスコーティング層の厚みを計測したデータ

※左写真:コート層の表面にプラチナを塗布し、計測器で厚みを図った画像
※右写真:計測器で表面の成分を分析したグラフ(一番高い部分がSi シリカ成分)

ガラスコーティングを選択される際は、そのコート層の厚さよりも、その成分や施工後に実際に得られる効果を良くご検討されることをお勧めさせて頂きます。

● まとめ
・ガラスコーティングの膜厚(厚み)は塗装に比べると薄い超薄膜である。
・コーティング層の厚みは厚ければ強い、薄ければ弱いではない。
・ガラスコーティングの被膜は強靭な分子結合をした強力な超薄膜である。

※ この記事の中でご説明しているコーティング剤は当店の取扱商品(GFCシリーズ、ハイモースコート、リアルガラスコート)を基準にしております。
その他のワックス、コーティング剤は様々な種類がありますので、詳細な情報をご希望の方はそれぞれのメーカー様にお問い合わせ下さいませ。

■ 薄膜のコーティング層を保護するにはメンテナンス剤の利用も有効です。
撥水性ガラスコーティングのお手入れに最適なスプレータイプのメンテナンス剤「アクアコート」のご利用もお薦めです。
※ 関連情報:ガラスコーティング施工車にお薦めのメンテナンス剤「アクアコート」のご紹介

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